Yさん診療記2004・1月

昨年(2003年)の7月末からインプラント、矯正をメインに治療を進めてきた。
遠方から、本当によく通って頂いた甲斐あって2004年1月にかねてからYさんの希望であった左上犬歯の抜歯が可能となった。

この歯はグラつきが酷く不快感も伴い、保存が困難な状態であったが義歯の唯一の固定源であった。仮に、この歯を抜いてしまえば上顎の義歯を安定させる事が難しくなり、固定源の無い義歯では食事もままならない方もいるので、あえて抜歯を避けてきたのである。

今回、抜歯が可能となったのは昨年10月に植立した右上のインプラントが骨と結合し、機能出来るようになったからである。今後も順次インプラントが機能してくれば義歯の安定感は、より確かなものとなるのでYさんもきっと喜んで頂けるものと思う。
今月は左上犬歯の抜歯と下顎の矯正の調整を行った。

インプラントとはある意味において時間との戦いとも言える。
どんなに素晴らしいドクターが、どんなに素晴らしい技術を持って治療を施してもインプラントが機能するには数ヶ月かかるのである。もちろん治療が患者さんにとって満足出来るものであるためには優秀なドクターの存在が不可欠である。時間をかけて手に入れた、乳歯→永久歯に続く「第3の歯」であるインプラントが完成した時の喜びは得難いものだとおっしゃっていた患者さんがいる。だからこそ、今までよりも「歯を大切にしよう」と思う気持ちが強くなったとおっしゃっていた。

歯科治療の現場には患者さん一人一人にドラマがある。大げさに言うのではなくて本当にあるのだ。ドラマをハッピーエンドで終わらせるお手伝いを辰野歯科医院が、我々スタッフがやらしてもらっているのである。
昨年、辰野歯科のHPをご覧になって来院されたMさんは、この「Yさん診療記」を毎月ご覧になって、インプラントを決意したと言われていた。我々プロジェクト・チームは「患者さんに喜んでいただく」を合い言葉に治療に取り組んでいるので、MさんもYさん同様「やって良かった」と最後に言って頂けるよう努力を惜しまない。


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