天然歯と人工歯根(インプラント)


インプラントの使用者が急増している昨今、まだまだその情報に不十分さを感じてしまいます。
新聞や雑誌などでも、まれにインプラントが万能であるようなイメージを与えるものもあり、
施術される先生の経験や技術力、受けられる患者さんの条件による差がないような、既製品の販売のようにも感じられます。
自分の歯(天然歯)が抜け落ちたり、もしくは抜かなければならない状態になって、 ブリッヂやアゴ付き義歯(部分入れ歯)などを入れることが、残っている歯に負担をかけて寿命を短くしてしまうことから、インプラントの普及が急速に進んだわけです。だからといってインプラントが万能なものというわけではなく、天然歯同様に寿命的な個人差がでることは知っておくべきですし、また天然歯同様に、予防の努力によってその寿命が延びるのも事実なのです。
インプラント自体の扱いも、天然歯と同じように丁寧に扱ってやらないと寿命の延長は望めません。構造的に、インプラントと天然歯は非常に近いものになってきました。
これも科学の進歩のおかげですが、決して天然歯を超えたものではないのです。
天然の歯を守るのと同じ気持ちを持って、はじめてインプラントも守れます。
何の努力もなく寿命が延びる歯は天然歯にもインプラントにも存在しません。
くれぐれもご用心を!

〈ひと口メモ〉インプラントの歴史

インプラントは古くはインカの時代にも存在していたようで、その頃のミイラにミドリ色の石が歯のかわりに埋め込んであるのが発見されたのです。 それより以前のエジプト時代のミイラにもインプラントがされていたようですが、これは死者に埋め込まれた物のようです。前者のインカ時代のインプラントには歯石が付着し、食物を咬んだために出来た磨耗の跡もあり、比較的長期間生きた人間の口の中で機能していたものと思われます。 今も昔も歯に対する思いは同じようですね。
    

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